門脇麦&池松壮亮主演 乱交サークルを描いた映画『愛の渦』もう見ました?

6月18日放送の日本テレビ「行列のできる法律相談所」に門脇さんが出演した際、以前に出演した映画『愛の渦』が少しだけ紹介され、SNSを中心に一時期騒然となりました。

番組内で「本編123分の中で服を着ているシーンは、たった18分」と説明された『愛の渦』は、2005年に劇団「ポツドール」が公演し、2014年に門脇麦さんと池松壮亮さん主演で映画化された作品。乱交サークルの一夜を濃密に描いた物語で、体当たりで主演を演じた門脇さんは「キネマ旬報ベスト・テン 新人女優賞」を始めとして多くの俳優賞を受賞しました。

門脇さん自身は爽やかかつ清純なイメージが強く、NHK朝の連ドラ『まれ』にもメイン人物として出演した実力派。R18+指定の映画に出ていたとは知らない人がほとんどだったようで、SNSでは「これは見るしかない」という声が多数上がっていました。

激しいセックスシーンを体当たりで演じて賞を総なめ

とは言え、ちょろっとセミヌードを披露して露骨なセックスシーンは省いたギリギリセーフなものだったんでしょ? と思ったあなた。

いえいえ、門脇さんが演じたのは「一見地味で大人しいのに、誰よりも性欲が強い女子大生」という役柄。激しく喘ぎながらの騎乗位&正常位に加え、池松さんとの濃厚なキス&ピストン、さらに途中からサークルに参加する榎本時生さんに激しく愛撫されるシーンも体当たりで演じています。

映画には門脇さん、池松さんの他、窪塚洋介さん、田中哲司さん、遠藤賢一さん、新井浩文さんなど日本映画界を支える実力派ばかりが名を連ね、さらに、劇作家として活躍する赤澤ムックさん(赤澤セリ名義)がピアスと金髪のキーパーソンを演じるなど、随所に俳優陣のスパイスが練り込まれています。

エッチだけれどAVともピンク映画とも違い、言うなれば、単館系の邦画にあけすけなセックスが加えられたと言うべきでしょうか。セックスシーンはたくさんありますが、あくまでメインはそのストーリーやメッセージ性。セクシーなシーンも楽しめてストーリーも楽しめる、個人的にはとってもお得な映画です。

あらすじ

六本木・麻布エリアにある高級マンションの一室で毎日行われている乱交サークルの、とある一夜。

主人公のニート(池松壮亮)は実家の母親から布団を買うようにと送られた2万円を支払い乱交サークル・ガンダーラに参加します。

一方、同じく主人公の女子大生(門脇麦)はサークル参加前に店長と面談し「気に入らない人がいたら断ってもいいのか」と聞いたところ「いいけど、拒み続けていたら何のためにここに来たのって話になる」と言われて参加を悩みつつも決心します。

サークルが行われるのは高級マンションの一室。内部は3階にわかれており、バーカウンターのあるリビングを挟んで、下の階がセックスルーム、上の階がスタッフが待機する事務所になっています。

店長の説明後、徐々に打ち解けてセックスをしに下の階に出かけるカップルが出始めますが、一方で小さなトラブルが発生したりちょっとした派閥ができたりと、人間臭い5時間がスタートします。

度々発生するトラブル

この映画の見どころの一つは、いくつも発生する小さなトラブルの数々です。

途中から参加したカップルの男が、一緒に参加した彼女が別の男と本気で感じるセックスをしている様子を見てブチ切れる。

可愛くて人気の高いOL女子のアソコが激臭で、中心人物の男性2人と他の女性1人が裏で笑いものにしている。

実は童貞だった男性に、相手をした参加女性がズバリ言い当てて場が凍る。

セックスした相手の女性に恋心を抱いて、その女性に別の男性がお誘いしたら本気で阻止しようとする。

店員に「参加する人間をちゃんと選別しろ」と言い募るばかりか、店の今後にまで口を出す、などなど。

乱交サークルは単独男性の参加費が20,000円、単独女性が1,000円、カップルが5,000円の裏風俗で、参加側にはうしろめたさがあったわけなのですが、打ち解けてセックスしてそれを人に見られて羞恥心が無くなると、この「うしろめたさ」が完全になくなってしまうようです。

そして、セックスで開放的になり、それを他の人にも見られるという“セックスシーンの共有”がもたらした妙な連帯意識がどのような心理的な効果をもたらすのかが、幾多のトラブルを通して実に巧妙におもしろおかしく描かれているのです。

セックスと愛

そしてもう一つの見どころとして、セックスとそれに関する愛について風刺的に描かれています。

主人公の池松さん演じるフリーターは、門脇さん演じる女子大生と何度もセックスして最終的に恋愛感情を抱くようになります。

しかし女子大生はただ単にセックスしたかっただけで「あそこ(乱交サークル)にいた自分は自分ではない」と分かりやすい説明でもってして自分側に全く恋愛感情がないことを彼に伝えます。

それなのに、フリーターは「あそこにいた自分こそ本当の自分である」と食い下がります。

参加して寂しさを紛らわそうとしたフリーターと、単に性欲を解消したかった女子大生の感情は最初から大きくすれ違っているわけですが、このすれ違いに最後の最後までフリーターは気づきませんでした。

このように物語は「セックスと愛情は、当然別である」と、一つの普遍的な見解を提示しているわけですが、一方で乱交には参加していない店員(窪塚洋介)と店長(田中哲司)は愛の存在を驚くような形で視聴者に投げかけます。

大きなネタバレになるので、ぜひ本編を見て確認してみてほしいのですが「アッ」と驚く上に、乱交と対比して描かれたのは「生み出すための行為であるセックスは、そのほとんどが生み出さないために行われる」ことの矛盾を提示するためではないでしょうか。

一夜が開け、サークルが終了する朝5時が過ぎると店員がリビングのカーテンを開けます。強い光にたじろぐ参加メンバーたち。視聴者も一緒になって眩しさを感じることでしょう。

そうして、ぼちぼち帰り支度をはじめるメンバーたち。
その中の雑談で、店員が気だるげに話す「ここには、そんな意味ありげでかっけぇこと、ないっすから」という台詞を聞いて怒涛の物語の余韻を放心しながら感じるのは、実にとても心地が良いものかもしれません。

<参考>
愛の渦』DVD
3,800円(税抜)
発売中
発売元:東映ビデオ
販売元:東映

(貴崎ダリア / 画像提供・東映ビデオ)

20177/6

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