オシャレなセックスが延々続くギャスパー・ノエ『LOVE』 良い3P、ここにあり

ひたすらお洒落で憂鬱で解釈の難しい映画を取り続けるギャスパー・ノエ監督の『LOVE』。2016年日本では3Dバージョンも公開され、飛び出るエロスだと話題になりました。

フランス映画の巨匠 ギャスパー・ノエ

ギャスパー・ノエ監督はパリで映画を学んだものの、実はアルゼンチン・ブエノスアイレス出身。
中編映画『カルネ』(1991年)でカンヌ国際映画祭の批評家週間賞を受賞し、その続編『カノン』で世界的に注目されることとなりました。
ちなみにこの連作は血と肉と近親相姦が静かで暗澹たるお洒落な映像で送りされる問題作です。嫌な気分になりたい人はぜひ(名作ですよ!)。

そんなノエ作品は2002年の『アレックス』でモニカ・ベルッチの顔が惨憺たるものになるレイプシーンを描き、マイナー層から少しだけメジャー層への認知度を上げました。これでもかと長い時間続く暴行シーンは憂鬱を通り越すほど。

悲惨なストーリーばかりを描いているように思われるかもしれませんが『エンター・ザ・ボイド』(2009年)では東京を舞台に魂や命というものについて抽象的にですが描いたことで、第62回カンヌ国際映画賞ではパルム・ドールにノミネートされました。

ありとあらゆるセックス『LOVE』

さて、長くなりましたが、そんな死の香りを漂わせ続けたギャスパー・ノエが手がけた『LOVE』は、過去作品とは打って変わって「命」を生み出すセックスを描いています。とは言え、相変わらず憂鬱な雰囲気は健在。ただし過去作品とは明らかに解釈するための難易度は下がり、多くの人が見てもわかりやすい出来となっています。

主人公のマーフィーは性的に奔放でドラッグが好きなエレクトラと深く愛し合っていますが、エレクトラが3Pを望んだ際に巻き込んだ10代のオミと1対1のセックスをした際避妊に失敗し子供ができてしまいます。それが原因でエレクトラとは破局。そして、オミは出産したものの子供をマーフィーの元に置いて出ていきます。

後悔の日々の中、マーフィーはある日エレクトラの母親から彼女が行方不明であることを聞かされ彼女を探し始めます。
エレクトラとの愛とセックスの軌跡を記憶の中で遡り、徐々に性に奔放な彼女とマーフィーの薄氷の上を歩くような関係が明らかになっていくのです。

喧嘩とセックス

マーフィーとエレクトラは何かにつけて喧嘩をします。そもそもパートナーとしての相性は最悪のようにも見えるです。喧嘩をしたらセックスをしてその場を納めることを繰り返し、徐々にセックスも絆を深めるかのごとくハードになっていきます。
野外でのプレイ。ハプニングバーでのプレイ。そして、隣に引っ越してきた17歳になろうというオミとの3P。

ひとつひとつのセックスが丁寧にかつお洒落に描かれますが、中でもオミとの3Pシーンは圧巻です。
女×男×女のセックスはこうやってするのね! と思わずにはいられません。後ろから添い寝バックで挿入されているオミに濃厚なキスをしたり頭を胸に抱え込んだりするエレクトラ。決して1人だけがお手隙になることはなく、きっちり3人でのセックスが成立しているのです。

しかしエレクトラが望んだ関係とは言え、彼女がいないときにマーフィーとオミは密かにセックスし、それが原因でオミは妊娠。そのことでエレクトラは激高し、マーフィーと別れることになります。

物語がラストに近づくにつれ、マーフィーがエレクトラをどれほど愛していたのかをモノローグで語るようになります。
その強い気持ちに胸が打たれますが、もう決してその愛が戻ることがありません。
好きだけれど愛してはいない相手であるオミの子供を抱きしめ謝罪の言葉を口にしながら涙するマーフィー。子供の名は監督と同じ名前のギャスパー。ちなみにエレクトラの元彼の名前がノエ。監督の自虐を感じずにはいられません。

けれども、もしオミとのセックスで避妊に失敗してなくてもエレクトラとは上手くいっていなかったことは視聴者ならすぐに感づくところ。
エレクトラへの愛情は、それが失われたものだからこそ美しく輝いているのです。
たしかにマーフィーはエレクトラを深く愛してはいましたが、それは彼女の危うい魅力と奔放さ故にトラブルを繰り返していたから。激しい刺激と喧嘩、そして激しかったりアブノーマルであったりするセックスを繰り返すと、その刺激と愛情がないまぜになってしまうのです。
彼は果たしてエレクトラがドラックユーザーでなく、また関係の打開策として選んだアブノーマルなセックスを楽しむようなタイプでもなかったら、そして今もし彼の元にいたのなら、彼女をこんなにも深く愛したでしょうか。

突飛だったり奔放だったり、刹那的な感情に身を任すようなヒリヒリとした毎日を送っていたら、こんなにも深く誰かに愛されるかもしれません。
そう、マーフィーにとってエレクトラは唯一の存在に見せかけて、実はそうではない。一見、己の愚かさから真実の愛を失った若者の話のように見えますが、そうではないのです。
自分の人生に刺激を与えてくれる人間ならば、誰にだって深い愛を注ぐようになるというのがこの映画が皮肉にも伝えたいことなのかもしれません。

<参考>
映画『LOVE』2015年  監督:ギャスパー・ノエ
Blu-ray、DVD発売中、発売:コムストック・グループ 販売:ハピネット
(C) 2015 LES CINEMAS DE LA ZONE, RECTANGLE PRODUCTIONS, WILD BUNCH, RT FEATURES, SCOPE PICTURES.

(貴崎ダリア / 画像提供・コムストック・グループ)

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