肌の潤うBL『薫りの継承』に見る大人メンズのしっとりエロさ

中村明日美子さんと言えば、切れ長の瞳に涼しい口元、滑らかな手足の曲線や独特な線を描き、6月から公開中の映画『ダブルミンツ』や劇場アニメ化された『同級生』、掲載誌上で大きな話題を読んだ『Jの総て』など多くの名作を世に生み出している漫画家です。

2015年に発刊された『薫りの継承』(上下巻・リブレ)は、そんな中村さんが手がける、上流階級の大人たちが主人公の物語。

ボーイズラブと言い切ってしまうには重厚で、芳しい濃厚な香りが漂ってきそうなストーリーです。

義理の兄弟が紡ぎ出す情愛の物語

資産家である比良木家に後妻として迎えられた母を持つ竹蔵は、兄となる忍に思春期から秘めた思いを抱いていました。

あるとき、忍の息子である幼い要が竹蔵の抱く秘めた思いを知っていると彼に告げ、自分が協力するので想いを叶えてはどうかと持ちかけます。

要は父である忍に偶然を装い火傷をさせ、目の周りに怪我を負わせることで包帯をつけさせ、視界を奪うことに成功します。背中を押された竹蔵は忍の妻が愛用しているオー・ド・トワレを身にまとい、視界が奪われた状態の忍に夜這いをかけ思いを遂げるのでした。

しかし翌朝、何事もなかったかのように振る舞う忍。竹蔵は打ちひしがれますが、それは1年後から始まる嵐の前の静けさだったのです。

1年後、忍は竹蔵がオーナーを勤める鎌倉の創作フレンチの店に突然現れます。竹蔵に一通りサービスをさせた後、やはり何食わぬ顔でワインのカーヴに案内しろと言うのです。戸惑う竹蔵でしたが、カーヴでそっと差し出された黒のシルクのリボン(※作中にはシルクだと明記されていません)に全てを察し、激しく忍を抱くのでした。

2人の秘めた関係は続いていくのですが、あるとき忍の妻が2人の関係に気づいてしまい──。

潤いが足りない日に読むべし

何と言ってもツンデレで先妻の息子であることから、幼少期からずっと竹蔵に辛く当たり続けていた忍が恥じらいながらもリボンを差し出すシーンは圧巻です。

一見サディストの気質を見せる人物が、何らかの形でマゾヒストの役割を担う人物に手籠めにされてしまう。そして、そこからMに転向してしまい快楽を貪るようになってしまう……まさにそんな展開に、決して懐くとは思いもよらなかった猫がべったりと懐いてくれたときのような感動を覚える読者も少なくないはずです。

懐くどころか自分の手の中で快楽に身をよじるほどなのですが、そんなことされたら更に好きになってしまうと言わんばかりの竹蔵の表情にもキュンとすること間違いなしです。

中村作品に登場する男性同士の情愛は、気が狂いそうなほど快楽に堕ちていく様子が描かれることがありますが、画力と繊細な線が成しえるからこそ汚くも泥臭くもならず、美しく映るのかもしれませんね。

そして、作品で特筆すべきはもうひとつ。身体感覚を如実に表現する言葉の数々です。題名にも採用されていますが、この物語は「香り」がひとつのキーワードとなっています。それはトワレだったり相手の体臭だったりしますが、鼻から体の中に侵入することで相手の心も一緒に侵食していくような感覚を見事に表現したのは、さすがとしか言いようがありません。どんなふうに竹蔵が表現しているのか、ぜひその目で確かめてみてください。

情愛と愛情の狭間で揺れ動きながら、互いへの愛情に打ちのめされていく2人の行末を見届けて、お肌もうるうるツヤツヤになってみてはいかがでしょうか? 最近潤いが足りないな……という人は、ぜひ一度本著を手に取ってみてくださいね。

<参考>
中村明日美子『薫りの継承』上下巻 リブレ 2015年

(貴崎ダリア / 表紙データ提供・リブレ、見出し写真・編集部撮影)

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