元祖ロールキャベツ女子の実録『愛より速く』 肉食女子から学ぶ鋼のメンタルと処世術

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まだまだ女性は貞淑であるべきなんていう価値観が当然のように蔓延っていた30年以上も前、当時女子大生だった斉藤綾子さんが雑誌『宝島』にて連載されていた自身の超肉食女子的日常を綴った「性体験時代」がまとめられ、1981年に単行本『愛より速く』として刊行されました。

売春体験にSM、輪姦、乱交、不倫に同性愛。刺激的なエピソードがふんだんに取り入れられたエッセイに当時相当な話題を呼んだ作品です。

それから20年以上経ってから、安野モヨコさんのイラストが表紙に起用され新潮社より発刊された文庫版(98年発刊)を手に取った私は、その中身はおやじギャルなのに見た目や仕草はお嬢様、ときには処女だと間違われるという著者の軽快でユーモラスな語り口調にすっかりハマってしまいました。

現代でも社会的に価値のある肩書を持ちつつも、その実超肉食女子たちの赤裸々回顧録やブログが高い人気を誇り度々話題になりますが、セックスが好きで相手を選ぶ基準が内面の可愛らしさ、もとい著者が可愛く思うかどうかに大きく傾倒しているところが、ジメジメしていなくてあっけらかんと楽しめるのです。

無敵のロールキャベツ女子

著者はモノローグではパワフルな下ネタ大好きなおっさんといったところである反面、有名大学に通い育ちが良く、喋り口調は上品でしっとり、黙って頷けば勝手に処女だと勘違いしてくれる男が多数という無敵のロールキャベツ女子です。

しかしながらその実、男性とするセックスは大好きでもバイセクシュアルで愛情の矛先を向ける多くは女性。とは言え、本著で焦点が当てられているのはほとんど男性とのセックスです。

どうやったらセックスが楽しめるのか、楽しめないセックスはどうやって回避するのか、女性の何倍も女々しい男がいたらどう対処するのかなどが実体験を踏まえてユーモラスに書かれていますが、若い世代との交流も多いために、ときには教訓や注意喚起を含めたコラムも含まれていたりもします。

ただ何も考えずチャランポランに無謀なセックスして、傷つく女子とは明らかに別部類の肉食女子であることも非常に好感度が高く、あくまでセックスしたことによる後始末は自分でどうにかすべきである、とそこらの男よりも男気があります。

「真っ赤なマンコを翻し」(P202より引用)果敢にもセックスに取り組んできた彼女は「女子でも情欲があるし欲情だってする」ことの正当性をストレートに綴っているのです。

セックスは恋愛ではない。

小学校時代に4歳上の女の子としていた秘められた性的遊戯から始まる性体験の数々は、愛を知るよりも早く、そして速く知っていってしまったという著者。

セックスしていく中で自分の強みであるロールキャベツな部分を知った著者から飛び出るフレーズの数々は頷きすぎて首が痛くなってしまうほどです。

中でも顕著だったのが童貞だった男性とのエピソード。同じ大学に通う“森山君”といい雰囲気になり彼が童貞だと気づいたものの、いつもの通りベッドイン。その1週間後、すっかりセックスしたことを忘れていた著者が大学構内で脅迫と暴力を受けてうんざりしたというもの。

著者は不安ゆえによくわからない嫉妬心にかられて凶暴化した童貞くんに対して「甘えられる男ってのは、一発やっちゃったら、今度は女に甘え始めるんだ。妊娠したわけじゃあるまいし、たった一晩、楽しいオマンコをしただけで、亭主気取りされたんじゃ、こっちがたまんねぇぜ。これだから男純情ってのはわずらわしいんだよ。」(P167「童貞男に手を出すな」)とクールに言い切ります。これには頷きすぎて首が痛くなったことは言うまでもありません。

一方で、そんな未体験である人間の心情を逆手に取り処女だと装うこともお手の物。
心の中で「もう私の女陰は「どうぞ!」とばかりにグッチャリヌラヌラしてるんだから。まさかこいつフニャチンじゃあるめェな、と何気なく片足で彼の股間をまさぐってみる」(P113「処女を装うとき」)と、表面的にはばっちり処女に擬態しつつも心の中では肉食を超えたおやじギャルが顔をもたげているのです。男女のラブゲームというよりセックスゲームを楽しむ著者の姿は、まさに現代に生きる肉食女子の走りと言えるのではないでしょうか。

子作り以外のセックスは、それが当人の望んだものならば差異はありません。恋人とする気持ち良いセックスと、恋人でない人とする気持ち良いセックスに違いはないと私は思っています。そこに愛情があったとしても、目的は快楽。快楽があってこそ、結果的にお互いの気持ちが深まるかもしれませんが、深まらないことだってあるのです。
セックスをした後の、相手の感情の変遷に大きな期待をして傷つく女子が多い世の中ですが、そういう人にこそぜひ『愛より速く』を読んで欲しいのです。そして、著者の豪快なセックスライフに触れこびりついた目の鱗がボロリと落ちた筆者と同じような爽快な体験を、ぜひしてほしいと思うのです。

<参考>
斉藤綾子『愛より速く』文庫版 新潮社 98年(単行本は81年『愛より速く 二十三歳、性の自叙伝』というタイトルでJICC出版局より刊行)

(貴崎ダリア / 画像・編集部撮影)

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