自己評価低くいサバサバ系肉食女子の奮闘劇 『ハッピー・マニア』続編読切直前に読み返したよ!

安野モヨコさんの『ハッピー・マニア』の続編読切が、今年の七夕に発売する祥伝社『FEEL YOUNG』8月号に掲載されると発表されてテンションマックスの女子も多いのではないですか!?

弾けたバブルの残り香を漂わせ、超オシャレでファッショナブルな絵柄で描かれた肉食女子の奮闘劇ですが、私も他人事として読めず最後までドタバタな恋愛コメディを臨場感たっぷりに読んだうちのひとりです。

シゲタ=【自己評価が低い男性的肉食女子】

目の前がキラキラしてときめきが止まらないような恋愛を成就させることを求めて、出会った男性のもとを渡り歩き続けるフリーター女子の主人公・シゲタ。しかしながら、どの男性ともすぐエッチして盛り上がってから性格の不一致で明らかとなり、上手く恋人同士の関係が続くことはありません。

失恋の度に「どうして!?」と毎度パワフルに内省するも、同じような失敗を繰り返すのです。

そんな彼女の側には、元々本屋のアルバイトで出会ったタカハシがいて、仏のような優しい愛情を注ぎ続けています。

読み始めてすぐに恋愛上手な女子の皆さんは心の奥底から思ったことでしょう。「タカハシにしときなよ……」と。名家の出身で父は官僚、しかも東大生。温和で優しく心も純粋、細みで清潔感あるメガネ男子です。しかもシゲタのことが、めちゃくちゃ好き。他の男とエッチしたって、涙ながらに傷つきながらも許してしまうという仏っぷり。

シゲタだってタカハシとくっつけば幸せになれることくらい、わかっています。でも、タカハシに対する愛情は、ラブとは違うからダメなんですよね。

シゲタに共感できる女子、できない女子

いい男が側にいながら、自分の本能や快楽の奴隷となっちゃっているシゲタ。
シゲタは【自己評価が低い男性的肉食女子】ですが、彼女にがっつり共感できるのもこのタイプです。

・普段はむしろ男性的でサバサバしているのに、ターゲットの男性と出会うと女子化。

・男性とエッチして恋の成就が一瞬チラ見えすると、自分を押し殺して相手に尽くす。

・相手が無理難題を押し付けてきたり蔑ろにするような態度を取っても我慢する。

・それゆえに相手の男性もつけあがり、2人の関係はwinwinとは言い難い状態に歪み崩壊してしまうという。

「まるで自分みたい!」と思った人も多いはず。
そして、そんな人は割とルックス至上主義じゃないですか?

かく言うシゲタもファーストインプレッションで視覚的に飛び込んできた情報に超惑わされて「ルックスが良い男性」にものすごく惹かれます。顔さえ多少良ければ、アレな性格には目を瞑ろうとするレベルです。

でも、これじゃあ幸せを掴む確率はグンと下がってしまうどころか、磨いたら光る男性すら見落としてしまいます。

軽いエッチは気持ちも軽い

では、シゲタのように視覚的な情報に大きく左右されて男性を選んでしまう女子は幸せになれないんでしょうか?

いいえ、そんなことはないんです。

顔が良くて性格も良く、さらに自分のことを好きになってくれる男性はどこかに絶対いるはず。ただし、そういう男性と出会える確率は低く、様々な男性とエッチしまくっていると出会いを見逃す可能性のほうが高くなってしまいます。

それに恋人とはエッチしている時間よりも一緒にいる時間が長いので、視覚的に満たされても雰囲気や価値観、その他性格の相性を重視しないと続かないことは一目瞭然です。

シゲタのようにフットワークが軽くてすぐにエッチしたほうが効率が良いように感じますが、それはあくまで本命探しでない場合です。

遊び相手をピックアップするためにエッチを繰り返して、たまたまその中に運命の相手がいたという場合はあっても、本命探しでエッチを繰り返してしまうとやっていることの軽さに反して想いがズシンと重く、相手の脳内では警鐘が鳴り響きます。「この女、重いぞ、やばいぞ」と。だって相手は高確率で、エッチだけしたいわけですから。

だから、本命探しをしているときは男性をエッチで渡り歩かないほうが無難です。特に運命の相手を見つけたいのなら、ひっぱってひっぱってひっぱってようやくエッチして、またひっぱって……を繰り返すという地道な手法が有効です。

しかしながらシゲタの場合、そんな手練手管はナシ。また、自分のことを好きな男は好きになれないと豪語。自己評価が低いため、そんなレベルの低い自分のことを好きになる男性なんて好きに値しない、と思い高レベルな男性を求めてしまうため上手くいきません。

誰が一番幸せを掴みそう?

『ハッピー・マニア』には多くの個性的なキャラが登場します。それぞれのキャラから学ぶことも多いですし、特にシゲタの親友で超しっかり者のフクちゃんからは「いい女たるもの、どう振る舞うべきか」ということをがっつり学べるのではないでしょうか。

しかしそんなフクちゃんすら陥落したオシャレイケメンの田嶋君が、結局一番幸せを掴みそうじゃないでしょうか。
誰にでもほどよく人懐っこく、しつこくなくオシャレでスマートで柔和。賢いために相手の言いたいことを汲み取り、そこから相手の負担にならない発言ができる今の時代でも流行のモテ最先端を突き進む系の男子です。関係を持っている女子同士と自分が同時に鉢合っても、相手の心理を見透かし、相手に自分の都合が良いように悟らせ、その場をやり過ごす凄腕男子です。

ただし、間違いなく女子の敵です。彼女は欲しくなく、可愛くてキレイな女子と適度に遊んでいたいタイプ。そして、気に入っている女子との関係が切れそうになると「彼女をつくりたくないわけではない」と宥めにかかってきます。しかし相手の本気具合が見えると、さっと白旗を挙げて手放す潔さ。

でも、もしシゲタが田嶋君のような女子だったら、こんなにも『ハッピー・マニア』が愛される作品にはならなかったと思います。

奮闘し失敗しながらも成長して、いつの間にか幸せがゲットできるに違いないと信じさせてくれるのが『ハッピー・マニア』なんです。

多くの女子がシゲタと一緒に成長していったと思います。さて、あなたは今、幸せを掴んでいますか? まだだという人は、もう一度1巻から読み返してみるとヒントが転がっているかもしれませんよ。

<参考>
安野モヨコ『ハッピー・マニア(文庫版)』祥伝社コミック文庫 全6巻

(二階堂えり奈 / 画像・編集部撮影)

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